2016/5/26 17:00

『スノーホワイト/氷の王国』シャーリーズ・セロンインタビュー「女性というのは同じラベルを貼れる人は一人もいない」

シャーリーズ・セロン グリム童話の「白雪姫」を大胆にアレンジして描いた、アクションファンタジー『スノーホワイト』(2012)。その続編である『スノーホワイト/氷の王国』が5月27日より公開となります。

4月3日、シンガポールの「ユニバーサル・スタジオ・シンガポール」にてアジアプレミアが開催。シャーリズ・セロン、クリス・ヘムズワーズ、ジェシカ・チャステイン、本作が監督デビューとなるセドリック・ニコラス=トロイヤンが登場し、2,000人のファンが熱狂しました。

今回はアジアプレミア後に行われた、各国メディアとの合同取材でのシャーリーズ・セロン&セドリック・ニコラス=トロイヤンインタビューをお届けします。

Photo-938 ―前作に引続き本作でシャーリーズが演じた女王ラヴェンナはとても邪悪であり、でもそれだけでは無くとてもゴージャスでした。

シャーリーズ・セロン:私、毎週金曜日は家でもあんな感じなのよ。トレーラーが公開された時、子供達は私の姿を見て驚くと思っていたのだけど、全然驚かなかった。なぜなら子供達はいつもファンタジーの世界に生きているから。エミリーもそう。エミリーに会った時「あなた家でもそういう格好してない?」って聞いちゃったくらい、子供達は全く驚いていなかったの。

―ヴィランズを演じる事を子供達は怖がらない?

シャーリーズ・セロン:子供達にはちゃんと言ってあるの。ママは何かのフリをしているのよって。でも、エミリーと私のシーンで、私がキツい事を言う所を観たら「ママ、スパイシーだね!」って言われたわ。

後、私はラヴェンナという役をネガティブにはとらえていないの。彼女はすごく地に足がついている女性で、人間らしい面もある。人は、皆色々な要素を全部持っているものだと思うから。だからただ彼女を悪い人間だとは思わないし、さまざまな状況によって、あのような状態になってしまったの。彼女は色々な理由で彼女の力を使わざるを得ないだから邪悪というより、すごく悲しいキャラクターなの。

セドリック監督:僕もそう思う。生まれながらに悪いわけじゃない。この物語には5人の女性が出て来るけど、それぞれが色々な事を暗喩している。ラヴェンナは「権力・力」を使うキャラクターだけれども、元々クレイジーなわけじゃない。口から黒い物を出したりと、クレイジーな部分はもちろんあるけどね(笑)。シャーリーズ本人はとってもクールで素敵な女性だよ。

シャーリーズ・セロン:この場でそういう事を言うと、私が100ドル渡して言わせてるみたいじゃない? やめてよ(笑)。

―シャーリーズさんは常に新しい役に挑んで、新作の度に私たちを驚かせてくれますが、そういったサプライズは自分でも狙っているんですか?

シャーリーズ・セロン:そうね、役柄は自己中心的に選んでいると思うわ。映画を作るって事はすごく時間がかかる事なので、新しい事や挑戦が無いと自分が辛くなってしまう。私は心から映画が好きなので脚本を読んでいる時も役者という立場を忘れて読者として楽しんでしまう事もあるの。そして、すごく飽きっぽいので同じ様な役は選ばないわ。

―このラヴェンナというキャラクターを演じて学んだ事はありますか?

シャーリーズ・セロン:私たちの仕事というのは「本を表紙だけで判断しない」という事を毎日勉強する事だと思う。演じるキャラクターの中に様々な人間性を見出していかないといけない。(ラヴェンナという役に関して)男性が強いキャラクターは許されるのに、女性がやると“ビッチ”って言われちゃうのよね。

セドリック監督:でも口から黒い物が出てるじゃないか、ラヴェンナ! 実はあれってシャーリーズのアイデアなんだよね。でも今言った事はその通りだと思う。どんな役柄でも自分との共通点を見つけて演じなくてはいけない。

―本作でもそうですが、強い女性の役柄を意識的に選んでらっしゃるのでしょうか。

シャーリーズ・セロン:女性が弱い・もろいと思われている事自体が間違いだと思うの。今まで演じた役柄全てに言える事なのだけど、女性というのは同じラベルを貼れる人は一人もいないの。よく取材でも「強いor弱い? ドレス派orジーンズ派?」って聞かれるんだけど、その全部が自分なんだもん。女性はその要素を全部持っているものなの。私は20年女優をやっているけど、男性で今の質問(「強い女性の役柄を選んでいる?」という問い)をした人は一人もいないの。これって興味深く無い?

私は子供の頃『シャイニング』や『タクシードライバー』を観て「なんでこの役を女性がやっていないんだろう」と疑問に思っていたけど、今は変わりつつあると思う。欠陥があったり、一筋縄ではいかない女性のキャラクターが増えていると感じているの。

セドリック監督:僕もその意見に100%同意する。本作では、邪悪な女王がどんな事を抱えているのかを描いた。愛とは何かという事を感じて欲しいし、映画を作っている僕らのパワーを感じて欲しい。そして、何より皆で楽しめるポップコーン・ムービーになっていると思うよ。

シャーリーズ・セロン:あと、ちょっと『市民ケーン』入ってるわよね?
(※編集部注:『市民ケーン』は1941年のアメリカ映画。権力や地位を得る事に翻弄された新聞王ケーンの生涯を描いたドラマであり、シャーリーズ・セロンは権力の為に邪悪になってしまったラヴェンナの生き方との類似性を話していると思われる)

セドリック監督:そうだね、そんな所も楽しんでもらいたいと思うよ!

―今日は楽しいお話をどうもありがとうございました!

『スノーホワイト/氷の王国』5月28日公開
http://snow-movie.jp


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