2017/10/23 08:00

女性のパワーが今夏のヒット作に与えた影響をデータで検証

マーケティングデータ分析会社Movioが新たに発表した調査結果によると、今夏もっとも成功した映画の2つのキーとなる貢献者は、女性とミレニアル世代(20歳~35歳)の男性だ。

今夏の全体を見ると、米国内の興行収入は2016年夏と比べて14.6%減少という最悪の数字だったが、同調査は失敗点ではなく、最大限のパフォーマンスを発揮した夏の作品に焦点を当てた。結果として、映画『ワンダーウーマン』やクリストファー・ノーラン監督の大ヒット映画『ダンケルク』、コメディー映画『Girls Trip(原題)』などいくつかの大きな成功作品があった。

Movioの調査は、一般的に映画の観客の約14%を占める映画館に訪れる回数が年に4回以下の“infrequent moviegoers(めったに映画館に行かない映画ファン)”とみなされる層を対象に行われた。今夏もっとも成功した映画の多くがより高い割合を占めている。例えば、比較的低予算で製作され、米国内で1億1500万ドルの興行収入を記録した『Girls Trip(原題)』は、25%のinfrequent moviegoersが観客として映画館に足を運んだ。

より具体的な調査によると、成功した映画の多くが、少ない割合の女性の映画ファンに訴求していることが明らかになった。一般的に女性はinfrequent moviegoersの15%を占めているが、『ワンダーウーマン』、『Girls Trip(原題)』、『ダンケルク』の観客の4分の1が、女性のinfrequent moviegoersだった。

Movio Cinemaグローバル・プレジデントのマシュー・リーブマンは、「少なくとも今年成功した映画に関して、多くの点で興行収入を支えた影のヒーローは女性だったと思います」「これは、興行収入における隠れた可能性だと考えます」と、述べた。

また、今夏もっとも高い興行収入を記録した作品とミレニアル世代の男性観客の相関関係を調査したMovioによれば、この層は映画観客の平均14%を占めているが、映画『スパイダーマン ホームカミング』では、全観客の25%がミレニアル世代の男性だった。

調査で明らかになった作品は収益性が高いが、映画『キング・アーサー』、映画『ラフ・ナイト 史上最悪!?の独身さよならパーティー』を含む失敗作では、なぜ一部の映画は成功し、その他は失敗したのかという疑問を提起する。リーブマンは、『ワンダーウーマン』、『Girls Trip(原題)』、『ダンケルク』の3作品が全く異なるジャンルの作品であるにも関わらず、女性のinfrequent moviegoersの間ですべて成功したと指摘した。

リーブマンは、「おそらく、それぞれの作品の成功理由には独自の逸話があるのだと思います」「それが、次の世代を公式だけで作ることはできないという理由なのでしょう」と、述べた。

Movioによる調査結果のグラフは以下。


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