2017/9/5 08:00

オール女性キャストのリブート版映画『蠅の王』が批判に直面

1954年に出版されたウィリアム・ゴールディング原作の古典小説であり、新入生の英語の授業の定番である『蠅の王』が、男性脚本家兼監督のスコット・マクギーとデヴィッド・シーゲルにより、オール女性キャストで再びリブート版映画化される。『蠅の王』は非常に多くの人に馴染みのある物語のため、女性キャストで映画化されるという決定はインターネットを通じて即座に広まった。

同著のファンは、米ワーナー・ブラザースによる同プロジェクトに怒りを表明し、“『蠅の王』の主旨は、残虐で男意気があり競争心が強い男性の本質が、島に孤立した少年たちをどのように破たんさせていくのか探ることだ ”という内容をツイッターに投稿した。ファンによると、すべて女性生存者で同じ物語にすることには納得がいかず、的外れであるようだ。

同プロジェクトのニュースが報道されたDeadlineのインタビューで、マクギー監督は女性キャストでの映画化について、「あえて少年ではなく少女たちと、これまでに語られていない方法で強烈にハラハラする内容の物語を伝えることは、人々がこの作品を新たな物語として解釈する手助けになるかもしれない」と語り、「このプロジェクトは、私たちが感じているような少年と攻撃性の関連性とは別のものです」と、続けた。

シーゲル監督は、「リブート版映画は、対人関係の葛藤やいじめ、子供たちが自らの社会を形成することや、置き去りにされる前に大人の行動を再現するなど、特に現代にとって重要な時代を超越した物語になります」と、語った。

作家のロケイン・ゲイは、困惑を表明する人々に共感した。

その他の人々は、女性バージョンの映画『蠅の王』は、実際のところ映画『ワンダーウーマン』のあらすじと同じだと冗談を言った。

『蠅の王』は、すでに2回映画化された。1回目は1963年に公開されたピーター・ブルック監督によるもので、同小説を忠実に映画化した。1990年に公開されたハリー・フック監督によるリブート版映画は、同小説をよりリベラルにして批判を受けた。

『蠅の王』の論争は、原作小説の根底にあるテーマと男性の映画製作者が手掛けたという事実に関する。2016年に公開された女性キャストのリブート版映画『ゴーストバスターズ』も批判に直面したが、懐かしいヒット作の楽しみを改ざんされたという考えがより大きかった。類似する映画として、女性キャストによるリブート版映画『オーシャンズ』や、チャニング・テイタムが人魚を演じるリブート版映画『スプラッシュ』がある。

シーゲル監督とマクギー監督はこれまでに、映画『メイジーの瞳』、映画『綴り字のシーズン』、映画『ディープ・エンド』を含むインディーズ映画を監督した。


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