2017/9/1 12:45

今夏の米国での映画興行収入、2006 年以降初の40億ドルを下回る結果に

今夏の映画興行収入は芳しくない。

夏の終盤を迎えるにあたり、映画産業のここ10年以上の年月で初めて、2017年の米国内映画興行収入が40億ドルに達しなかったとコムスコアが発表した。

数値もかなり落ち込むようだ。現在の予測では、夏季(映画産業のカレンダーで夏季とは、5月の第1金曜日から9月の第1月曜日(レイバー・デー)まで)の興行収入は37億8000万ドルとなる。今までで最も低い夏季興行収入の記録は2006年の37億4000ドルだったが、前年度より6%増加している。

2017年は昨年より5.7%減少し、夏季だけで14%減少している。8月は特に動き出しが遅い。8月の最もヒットした作品には、映画『Annabelle: Creation(原題)』、映画『The Dark Tower(原題)』、映画『ヒットマンズ・ボディガード』があげられ、そのうち2作品は米国内で5000万ドルに達してない。2016年に公開された映画『スーサイド・スクワッド』が8月の記録を作った一方で、今年の8月は34%減となった。

9月以降は、映画『Tulip Fever(原題)』、再上映する映画『未知との遭遇』と数本のインディーズ作品のみが米劇場公開予定で、メジャー作品の劇場公開が無く、夏の興行収入はさらに滑り落ちると予測される。レイバー・デイの週末を終えると、夏の興行収入は2016年から15.7%減少すると言われている。

米国内の興行収入が厳しい一方、海外及び全世界(米国を含む)の興行収入は2016年よりも上昇している。8月27日までに、海外では2.8%、全世界では0.2%増加している。原因の大半は中国にある。映画『Wolf Warrior II(原題)』は中国で8億ドルの興行収入を記録したが、北米での売上は殆ど見られなかった。

このようなスローな数値となった多くの要因として、続編に対する一般の関心が冷めていることがある。スーパーヒーロー作品の映画『ワンダーウーマン』、映画『スパイダーマン:ホームカミング』、映画『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス』を除くほとんどのシリーズ映画は上手くいかなかった。映画『パイレーツ・オブ・カリビアン/最後の海賊』、映画『トランスフォーマー/最後の騎士王』はシリーズ作品の中で急落した。映画『キング・アーサー』、映画『Valerian and the City of a Thousand Planets (原題)』などの高額な製作費の作品も、米国内で3900万ドルに終わり、インディーズ映画『The Big Sick(原題)』とほぼ同等の興行収入だった。

過去数10年に渡る夏季の米国内興行収入は増加傾向にあるが、年によって山と谷があるようだ。夏季の最も高い興行収入は2013年の47億ドルだ。その翌年の2014年は14%減の40億ドルで、2015年は前年比10%増の45億ドルだった。しかし依然として、映画産業の周期的な性質というだけでは、今夏のビジネスが間違いなく深刻だという単純な事実を完全に説明することは出来ない。


タグ:
  • この記事が気に入ったらVarietyJapanをフォローしよう

MostRecentNews

  • 1水原希子、中国に向けた謝罪動画を公開リンク
  • 2Amazonプライムビデオで30日以内に見られなくなるお勧め映画。【前...リンク
  • 3マーク・ライランス、スティーヴン・スピルバーグ監督と映画『The Ki...リンク
  • 4ノオミ・ラパス、映画『プロメテウス』続編に出演へリンク
  • 5米ディズニー、往年のアニメ映画『ピーター・パン』の実写版映画製作へリンク