2017/1/19 10:32

スーザン・サランドンとジェシカ・ラング、ハリウッドで高齢の女優が活躍することの難しさに言及し、「あまり良くなったとは思えない」と語る

susan-sarandon-jessica-lange-catherine-zeta-jones 2017年3月より米国で放送されるドラマ『Feud(原題)』は、一見すると女性同士の対立を描いた作品だが、クリエイターのライアン・マーフィーは、ハリウッドで活躍する女性たちとの会話の中でドラマのアイデアが湧いてきと語る。

FXネットワークによる最新のアンソロジー・シリーズ『Feud(原題)』は、往年のハリウッド大女優、ジョーン・クロフォードとベティ・デイヴィスの舞台裏での確執を中心に描く。スーザン・サランドンとジェシカ・ラングがそれぞれの役を演じる。

1月12日(現地時間)、カリフォルニア州パサデナで開催されたテレビ評論家協会(Television Critics Association)の冬のプレス・ツアーで、マーフィーは「エンターテインメント・ビジネスに関わる多くの女性と話す中で見えてきたのは、心を打つような感情でした」と説明した。

マーフィーは『Feud(原題)』の話に入った。

「お決まりの洒落た娯楽を提供することに興味があったわけではありません」とマーフィーは述べ、「深みがあり、より感情的で、痛みを伴うものに興味を持ちました」と続けた。

マーフィーは『Feud(原題)』について気に入っている点について「物語の舞台は1962年ですが、扱うテーマはとても現代的です。女性たちは現在も同じ境遇にあり、何も変わっていません」と語った。

主演を務めるラングとサランドンが、これに同意した。

「番組の見どころは、女性が年を取るにつれて、ハリウッドが彼女たちをどう扱うかという点です。惨めで好ましくない、魅力がないと言いたいかどうかは別にして、これは一般的に女性が年を取ることに関する縮図のようなものです。美しさを若さと結び付け、美しさもはや存続できないと決めつけられたら、どうでしょうか?」(ラング)。

67歳のラングは、クロフォードが映画『何がジェーンに起こったか?』で主演したとき、現在の自分より10歳若かったことに言及した。この象徴的な作品は、8部構成となる『Feud(原題)』のアンソロジー・シリーズの中でも中心的に扱われている。ラングは「それなのに、彼女のキャリアは終わってしまったのです」と、当時57歳だったクロフォードについて語った。

サランドンは会話に加わり、ハリウッドも少しは進歩していると信じると語る。

「私がキャリアをスタートしたとき、すでに40歳を超えていました。当時は子供の話題に触れないよう何度も言われたものでしたが、今はそうした状況は変わりました。前進していると感じています」(サランドン)。

ラングはこれに異議を唱え、「正直に言うと、私にはあまり良くなったとは思えません」と述べた。

「年齢や外見の問題ではありません」とラングは語り、続けて「決定権を持つ人たちが、特定の年齢の女性の物語に興味を示さない限り、高齢の女性がキャストに加わることはないでしょう」とコメントした。

サランドンはうなづき、ラングに同意する。ハリウッドでは、年齢のせいで女性が主要な役柄から排除されることが多い点に触れ、ハリウッドにおいて高齢であることは、「たとえ、若く美しい役を演じるわけではない場合にしても」厳しいことだと述べた。

「ベティ(デイヴィス)がアカデミー賞の逃したとき、恐らく間違いなく、彼女はこれが良い役を手に入れる最後のチャンスだと考えていました」と、サランドンは回想する。彼女は続けて「興味深い点は、ジョーン(クロフォード)が美しい役を演じ、ベティは性格俳優へと進んだことです。彼女は状況を変えるために、アカデミー賞を当てにしていたのでしょう」と話した。

『Feud(原題)』でオリヴィア・デ・ハヴィランドを演じるキャサリン・ゼタ・ジョーンズは、この役を時代を先取りする強い意志のある女性として表現したいと語った。

「彼女はタフで、過酷な要求をする女性でした。彼女はスタジオに立ち向かいました。当時としても現在でも稀なことです」とジョーンズは語る。彼女は続けて「私は彼女の少し謎めいた部分を気に入っていますが、想像より強い女性として、演じたいと思います」と話した。

エグゼクティブ・プロデューサーを務めるデデ・ガードナーは、この番組が現代の問題を取り扱っているというマーフィーの考えに賛同した。

ガードナーは「この番組はかなり現代的な作品だと思います。私はそれを、人気の少ない町のお祝いごとの面白さだと感じますが、美化しようとは考えていません。私はその当前の事実を大声で叫ぼうと思います」と語った。続けて彼は「この女性たちは容赦ない扱いを受け、また、お互いを残酷に扱うよう意図されていました。そして、それが成功するための唯一の方法だったのです。いま、それが変化しているとは、私には思えません」と話した。

サランドンは、それでもハリウッドは進歩していて、女性たちは自分のプロジェクトを開発できていると認める。彼女は笑いながら「それに、ライアン・マーフィーがいますからね」と付け加えた。

自身が製作する番組の監督の半数に女性を起用することを目的とする組織「ハーフ(Half)」を設立したマーフィーは、かつて自身の作品の製作サイドに多様性を認める努力をしてこなかったことを後悔していると語った。現在、それは彼の人生の中で、欠くことのできないものとなっている。

「ビジネスの枠組みを大きく変えるために、人生の大半をかけてきました。多様な声が舞台裏で表現されているのを確かめることは、私の人生にとって重要なことです」(マーフィー)。

『Feud(原題)』の監督の半数と、マーフィーの他の番組(テレビドラマ『スクリーム・クイーンズ』、テレビドラマ『アメリカン・ホラー・ストーリー:怪奇劇場』、テレビドラマ『アメリカン・クライム・ストーリー/O・J・シンプソン事件』)の監督は、全員が女性だ。また『Feud(原題)』には、40歳以上の女性のための役柄が15もある。

マーフィーは「それは、私が成し遂げられた大きな喜びの1つです」と話した。


タグ:
  • この記事が気に入ったらVarietyJapanをフォローしよう

MostRecentNews

  • 1ロバート・ダウニー・Jr、ドリトル先生を演じるリンク
  • 2【独占記事】時代劇漫画『子連れ狼』、ハリウッドで実写版リメイク映画化が...リンク
  • 3実写映画版『ムーラン』、歌を中心とする作品にはならないと監督が発言リンク
  • 4映画『SING/シング』続編、2020年のクリスマスに公開決定リンク
  • 5映画『美女と野獣』、アリアナ・グランデとジョン・レジェンドが歌う主題歌...リンク